京都で61年ぶり積雪22センチ 各地で事故、遭難

<天気>京都で61年ぶり積雪22センチ 各地で事故、遭難

強い冬型の気圧配置は3日も続き、北日本や西日本の日本海側を中心に雪が降った。京都市では1954年以来61年ぶりに積雪が20センチを超える22センチの大雪に。東海道新幹線が遅れるなど帰省客のUターンにも影響を与えた。降雪のピークは越えたが、4日以降も局地的な大雪の恐れがあるとして、気象庁は警戒を呼びかけている。

気象庁によると、3日午後8時の積雪は福井県大野市で177センチ、富山市で110センチ、兵庫県香美町で93センチ。4日も近畿地方は寒気が入り込み、雲が広がりやすい。4日正午までの予想降雪量(24時間)は近畿北部の山地で10センチ、平地で5センチ。中部の山地で5センチ、平地で1センチ。

 大雪の被害も相次ぎ、全国で少なくとも7人が行方不明になっている。

 2日午後11時ごろ、石川県加賀市山中温泉の山沿いの道で「雪に埋もれている人がいる」と119番があった。消防などが同県白山市の派遣社員の女性(67)を救出し病院に搬送したが、意識不明の重体。県警大聖寺署によると、道路脇の木が雪の重みで倒れ、下敷きになったらしい。

 奈良県天川村の弥山(みせん)(標高1895メートル)では、単独で登山していた大阪府大東市御領1、会社員、池田渡さん(61)が遭難したとみられ、県警は3日、上空から県防災ヘリで捜索を始めた。

 県警吉野署によると、池田さんは12月30日に自宅を出て、下山予定を過ぎても戻らないため家族が3日朝、届け出た。登山道の入り口付近でも約1メートルの積雪があり、署員が山に入れない状況という。

大雪続きで混乱 京都市22センチ、観測史上3番目

強い冬型の気圧配置の影響で、京都府内は3日早朝まで大雪が続いた。京都市では1916年12月28日に並び観測史上3番目の積雪22センチを記録し、転倒事故などが相次いだ。
 京都地方気象台によると、京都市では3日朝の最低気温が平年より3・4度低いマイナス1・7度となり、今冬最低だった。府内の積雪は3日午後9時時点で、京丹後市峰山29センチ、南丹市美山22センチ、舞鶴市20センチ、京都市7センチ。
 府防災・原子力安全課などによると、積雪の影響で京都市内では50人が転倒して救急搬送された。左京、中京、西京区で駐車場の屋根が雪の重みのため破損するなど建物被害が3件あった。京丹後市では倉庫屋根の破損が1件あった。
 JR東海道新幹線は名古屋-新大阪間の積雪で始発から終日遅れが発生。上下計234本が最大39分遅れ、約34万人に影響した。
 阪神高速京都線も2日夜から3日午後7時15分まで通行止めとなった。京都市北区内を運行する一部の市バスも始発から昼ごろまで運休したり、一部区間でチェーンを装着した車両に乗り継ぐ対応を取ったりした。
 北近畿タンゴ鉄道の宮福線と宮津線は3日、雪による倒木やポイント故障などの影響で、始発から夜まで運行が遅延した。特急など上下計11本が運休し、約1900人に影響した。

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