パナソニック、4~9月21%営業増益 ソニーは赤字157億円

パナソニック、4~9月21%営業増益 ソニーは赤字157億円

パナソニックが31日に発表した2014年4~9月期連結決算(米国会計基準)は営業利益が1769億円と前年同期比21%増えた。住宅用太陽電池などの販売が伸び、これまでの構造改革でコスト削減も進んだ。15年3月期予想を前期比15%増の3500億円へ上方修正した。同日決算発表したソニー(米国基準)は、上期に157億円の営業赤字(前年同期は494億円の黒字)と明暗が分かれた。

 パナソニックはプラズマテレビなど不採算事業から撤退する一方で、住宅関連や自動車など安定成長が見込める分野に力を入れている。津賀一宏社長は記者会見で「事業の中身が収益性の高いものに変わってきた」などと振り返った。4~9月期は売上高が3兆7228億円と0.4%増えたのに加え、合理化効果も778億円に上った。

 通期の営業利益見通しは従来予想から400億円引き上げた。リーマン・ショック前の08年3月期(5194億円)以来の高水準で、16年3月期までの3カ年計画で掲げた3500億円の目標を前倒しで達成する。

 一方、ソニーは再建の柱と位置づけるスマートフォン(スマホ)事業で約1800億円の損失を計上した。エレクトロニクス部門ではゲームやカメラ、テレビ、画像センサーの4事業で損益が改善したが、スマホが1747億円の赤字(前年同期は214億円の黒字)と足を引っ張った。

 上期の連結営業赤字は5年ぶりで、連結最終赤字(1091億円)は4年連続となった。通期見通しについては9月に、営業赤字400億円、最終赤字2300億円へ下方修正している。

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