海賊版のアプリ、AppleのiOSとOS Xを狙う前例のないマルウェアを発見

パロアルト、AppleのiOSとOS Xを狙う前例のないマルウェアを発見

パロアルトネットワークスは11月6日、AppleのiPhoneユーザー向けオペレーションシステムiOSとデスクトップ向けオペレーションシステムOS Xを標的とした、新しいマルウェア「WireLurker(ワイヤーラーカー)」を発見したと発表した。

WireLurker(周到に準備する悪人)は、Appleプラットフォームを標的としたこれまでのマルウェアにない特徴である「インストール済みのiOSアプリケーションに感染」「ジェイルブレイクしていないiOSデバイスに、企業内アプリ配信機能によりサードパーティー製のアプリケーションをインストール可能」「OS X のUSB経由でiOSデバイスを攻撃」「バイナリファイルの置換で悪意あるiOSアプリケーションを自動生成する」といった行動を見せる。

Appleのデスクトップやモバイルデバイスを狙ったマルウェアの歴史を変えるマルウェアで、これにより、世界中の企業や政府、Appleユーザーが潜在的な脅威にさらされる。

WireLurkerは、パロアルトネットワークスのセキュリティ脅威インテリジェンスチーム「Unit 42」のクロード・シャオ(Claud Xiao)が発見し、レポート[「WireLurker:OS X とiOS向けマルウェアの新時代」]で詳細を公開している。

OSX.Wirelurker: 海賊版の Mac OS X アプリケーションや信頼できない Apple 社製コンピュータにご注意

現在、シマンテックセキュリティレスポンスは OSX.Wirelurker について調査を進めています。WireLurker は、Mac OS X が実行されているコンピュータや iOS デバイスを狙う脅威であり、侵入先の iOS デバイスから情報を盗み出す可能性があります。

WireLurker は、中国のサードパーティのアプリストア Maiyadi App Store で発見されました。この脅威は海賊版の Mac OS X アプリケーションに仕込まれており、OS X が実行されているコンピュータに、こうした海賊版アプリケーションをダウンロードすると、USB ケーブルで接続されているすべての iOS デバイスに WireLurker が拡散します。そして、たとえ iOS デバイスがジェイルブレイクされていなくても、悪質なアプリケーションがインストールされてしまいます。

シマンテックの保護対策

シマンテック製品は、次の検出定義で WireLurker を検出します。

Mac ユーザーが OSX.Wirelurker などのマルウェアを防ぐためには、次のような方法があります。

  • サードパーティのアプリストアから海賊版の Mac OS X アプリケーションをダウンロードしない。
  • 素性の分からないコンピュータや信頼できないコンピュータに iOS デバイスを接続しない。
  • Mac OS X コンピュータにセキュリティソフトウェアをインストールする。
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