救助活動、一時見合わせ=「新たな噴火の恐れ」―山頂付近、御嶽山

救助活動、一時見合わせ=「新たな噴火の恐れ」―山頂付近、厳しい環境・御嶽山

長野、岐阜両県にまたがる御嶽山(3067メートル)の噴火で、警察や自衛隊などは30日、山頂付近などで心肺停止状態で発見された24人の救出活動をいったん再開したが、火山性微動が増加し、新たな噴火の恐れがあるとして、中断した。
 登山者の多くは屋外で倒れ、火山灰に埋もれるなどして発見されており、判明している以外にも巻き込まれた人がいないか、登山道周辺を中心に捜索も続ける。
 長野県警は28日、心肺停止となった31人を主に頂上近くで発見。29日、さらに5人を見つけた。36人のうち、これまでにヘリコプターなどで12人を麓に搬送、全員の死亡が確認された。
 29日は、山頂付近で午後1時ごろ、風向きが変わり硫化水素を含んだ有毒ガスが流れてきたため、捜索・救助活動を打ち切った。28日午後も二次災害の恐れが出たとして活動を中止しており、厳しい環境での作業が続いている。

<御嶽山噴火>救出活動中断 火山活動活発化の恐れ

長野、岐阜県境にある御嶽山(おんたけさん)(3067メートル)の噴火で、両県警や自衛隊などは30日朝から心肺停止状態で山頂付近などに残されている登山客らの救出活動を再開したが、火山活動が活発になる恐れがあるとして、午前7時ごろから捜索活動を中断している。

御嶽山噴火:友が、子が、山頂に 灰の中、救助不能 家族「覚悟している」

一緒に登った男性会社員(35)によると、3人は長野県王滝村側から入山し、9合目に差しかかった時、噴火が起きた。黒い煙で前が見えなくなり、噴石が飛んできたため、地面に伏せて耐えた。しばらくして起き上がると、女性の左ひざに噴石が当たり、大きく曲がっていることに気づいたという。

 友人らは女性の足にひもを巻いて止血し、警察や消防に電話をかけ続けた。ヘリコプターに布を振って知らせたが、救助は来ず、女性の体温はどんどん下がっていった。その後、警察への電話で「無事な2人だけでも下山するように」と言われ、やむなく女性を残して下山したという。

 5人で登山中、仲間1人とはぐれたという名古屋市の男性会社員(46)は、下山者の待機場所となった木曽町の三岳交流促進センターで一夜を明かし、疲れ切った表情だった。男性は山頂付近で噴火に遭遇、仲間は別々に山小屋に避難した。「誰かが『噴火だ』『逃げろ』と叫び、夢中で山小屋に逃げ込んだ」という。はぐれた仲間のことが心配で眠れなかったといい、「ただただ友人が無事でいてほしい」と祈るように話した。

 愛知県一宮市の所清和さん(52)は、次男祐樹さん(26)の安否が分からない。27日午後7時ごろ、長野県警から電話があり、祐樹さんの車が王滝口の7合目にあることが確認されたという。清和さんは「それ以外に情報がない。とにかく無事でいてほしい」と祈った。

 御嶽山に出かけた可能性がある長野県の30代男性の親戚という女性は、男性宅で無事の知らせを待った。しかし28日夜も男性と連絡が取れていない。家族は安否確認のため現地へ向かったという。女性は「対策本部からも連絡がない。心配だ」と話した。

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