高島屋和歌山店が閉店 県内の百貨店は近鉄だけに
高島屋の和歌山店(和歌山市)が31日、営業を終えた。周辺の人口減に加え、量販店との競争や大型商業施設の進出で、赤字が続いていた。高島屋の閉店で、和歌山県内の百貨店は近鉄百貨店和歌山店だけになる。
和歌山店は1973年、南海電鉄の和歌山市駅ビルにオープン。売上高はピークの91年度には65億円だったが、13年度は22億円に落ち込んでいた。約90人の従業員は大阪店などに転勤するという。
和歌山市内にはかつて四つの百貨店があったが、98年に大丸百貨店が撤退し、01年には丸正百貨店が倒産した。