Apple、4,000以上の新しいAPIとともにiOS 8 SDKをリリース

Apple、4,000以上の新しいAPIとともにiOS 8 SDKをリリース

拡張機能、HealthKit、HomeKitとSwiftを含む過去最大のデベロッパ向けリリース

2014年6月3日、Apple®は本日、4,000以上の新しいAPIとともに過去最大のデベロッパ向けリリースとなるiOS 8 SDKを発表しました。これにより、かつてないほどすばらしいアプリケーションを新たに作成することができます。iOS 8によってデベロッパは通知センターのウィジェットやサードパーティキーボードなどの主要な拡張機能を使ってユーザエクスペリエンスをさらにカスタマイズすることができます。また、HealthKitやHomeKitなどの強力なフレームワークも発表しました。iOS 8にはA7チップのパフォーマンスを最大化する新しいグラフィックステクノロジーであるMetalや、新しい強力なプログラミング言語であるSwiftも含まれています。
 
「世界中のiOSデバイスが8億台以上も販売されているということは、デベロッパにとって非常に大きなチャンスを意味しています。今回、App Storeの登場以来最大のiOSリリースになります。iOS 8 SDKは新しく、すばらしいフレームワーク、拡張性の向上、画期的で新しいプログラミング言語を含む4,000以上の新しいAPIを提供します」とAppleのソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデント、クレイグ・フェデリギは述べています。
 
iOS 8ではHealthKit APIを含む強力なフレームワークを提供することで、ヘルスケアおよびフィットネス関連のアプリケーションが互いにコミュニケーションできるようになります。ユーザの許可のもと、各アプリケーションは他のアプリケーションから特定の情報を取得、利用して、健康やフィットネスをより包括的に管理することができます。たとえば、血圧測定用アプリケーションのデータをMayo Clinicアプリケーションのような医師向けアプリケーションと共有することで、医師が高度なアドバイスや診療を行えるようになります。
 
「AppleのHealthKitは医療業界と人との関わり方を根本的に変える素晴らしい技術です。Mayo Clinicアプリケーションによって、この画期的な技術をいち早く導入できることを誇りに思っています」とMayo Clinicの院長兼CEOである John Noseworthy医学博士は述べています。
 
HealthKitで健康に関するデータを組み合わせて上手に健康管理できるのと同様に、HomeKitでは自宅の機器をシームレスに連係して自宅環境を上手に管理できるようになります。HomeKitには共通のプロトコル、セキュアペアリングがあり、Siri®との統合など、自宅内のあらゆるデバイスを個別またはグループ化して簡単に制御できる機能も含まれています。たとえば、Siriに「これから寝ます」と音声で伝えると、照明を落としてドアを施錠し、ガレージのドアを閉めて、温度を調節できます。
 
「ホームオートメーションを安全かつ統合化された状態で実現するための次のステップに携われることに感銘を受けています。HomeKitでSiriを使って自宅内のデバイスを安全にペアリングしてコントロールすることで、Philips Hueライトの操作性をさらに高めることができます。」とPhilips LightingのCEO、Eric Rondolat氏は述べています。
 
デベロッパは新しい共有オプション、カスタムフォトフィルター、カスタムアクションやドキュメントAPIを含むiOS拡張機能によってユーザエクスペリエンスをさらにカスタマイズすることができます。また、独自のウィジェットを通知センターに追加できるようになり、サードパーティ製キーボードによるレイアウトや入力の選択肢も増えます。
 
A7チップ上のパフォーマンスを最大化する新しいグラフィックステクノロジーであるMetalを備えたiOS 8ではiOSでのゲームエクスペリエンスが飛躍的に向上します。ドローコール速度が10倍という驚きの能力を備えたMetalにより、大手ゲームデベロッパはモバイルデバイス上でコンソールクラスの3Dゲームを初めて提供することができます。カジュアルゲーム用として、iOS 8には3Dゲームを簡単に作成できるSceneKitが搭載されました。SpriteKitも大幅に機能拡張され、フィールドフォース、ピクセルごとのフィジックスや逆キネマティックスが含まれるようになりました。
 
iOSとOS X®用の強力で新しいプログラミング言語であるSwiftによって、魅力的なアプリケーションの開発がこれまでになく容易になります。Cocoa®とCocoa Touch®用に設計されたSwiftは、コンパイル済み言語のパフォーマンスや効率性能を、人気のあるスクリプト言語のシンプルさやインタラクティブ性能と組み合わせたものです。Swiftは一般的なプログラミングエラーを解消することでデベロッパがより安全で信頼性の高いコードを作成できるように設計されています。Objective-C®コードとの共存が可能なので、Swiftを既存のアプリケーションに簡単に統合できます。Xcode® PlaygroundsではSwiftコードの出力を瞬時に表示することで、Swiftコードを驚くほどインタラクティブに作成できるようになりました。
 
iOS 8にはTouch ID™ APIも含まれており、デベロッパはアプリケーション内でユーザ認証を安全に行い、ログインやユーザデータの保護、キーチェーンの項目のロック解除が行えます。iOS 8では、デベロッパは安全な場所にユーザの指紋データを保管しながら、指紋が一致した場合は認証を許可することができます。
 
iOSがデベロッパ向けに提供しているその他の機能には以下のようなものがあります。
• PhotoKit:デベロッパは内蔵された写真アプリケーションと同様な強力なフレームワークを活用して、パフォーマンスの強化、非破壊編集、フォトライブラリの読み書きを実現することができます。

• 新しいカメラAPI:デベロッパはフォーカス、ホワイトバランス、露光の微調整が可能です。

• CloudKit:完全でスケーラブルなバックエンドソリューションによって、デベロッパはサーバコードの作成やサーバの保守が不要になります。

• 新しいApp Store™機能:アプリケーションプレビューやアプリケーションバンドルなどの新機能、無料の分析機能付きの新しいiTunes Connect、リリース前のアプリケーションのベータテストに最適なTestFlightなどがあります。
 
iPhone®、iPad®、およびiPod touch®のユーザは、世界155か国で120万本以上のアプリケーションを提供している画期的なApp Storeにアクセスすることができます。App Storeへのアクセス数は毎週3億以上で、iOSユーザがダウンロードしたアプリケーションの数は750億本以上です。
 
iOS 8ベータソフトウェアおよびSDKは、iOS Developer Programメンバーに対して、 developer.apple.com を通じて本日より提供されます。iOS 8は、iPhone 4s、iPhone 5、iPhone 5c、iPhone 5s、iPod touch®(第5世代)、iPad 2、iPad Retina®ディスプレイモデル、iPad Air™、iPad mini™、iPad mini Retinaディスプレイモデルに向けた、無料のソフトウェアアップデートとして今秋に提供予定です。iCloudフォトライブラリとiCloud Driveは、最初の5GBは無料のiCloudストレージを利用します。提供される機能は変更される場合があります。一部の機能は国や地域または言語によっては利用できない場合があります。

SwiftのベータバージョンはiOSとOS X Developer Programメンバーに対して developer.apple.com で本日より提供されます。最終バージョンは今秋提供される予定で、iOS 8およびOS X Yosemiteのリリース後、App StoreとMac® App StoreにSwiftで書かれたアプリケーションを提出できます。

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