有機ELから撤退=テレビ、液晶に集中-ソニー、パナ
ソニーとパナソニックが、次世代テレビとして有望視されてきた有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)テレビ事業から撤退する方針を固めたことが25日、分かった。ともに量産による生産コストの引き下げが難航したため。両社は今後、高精細な「4Kテレビ」など液晶事業に経営資源を集中させる。
両社は6月をめどに、官民ファンドの産業革新機構が出資するジャパンディスプレイに有機EL事業を売却する方向だ。
有機ELは、消費電力が少ない上に画像が鮮明で、液晶よりもテレビを薄くできる。2007年にソニーが世界で初めて発売。12年にはソニーとパナソニックが有機ELパネルの共同開発を始めたが、現在ではサムスン電子やLG電子など韓国企業が先行している。
一方、液晶テレビも技術開発が進み、「薄さや鮮やかさなどで有機ELに近づきつつある」(ソニー幹部)という。ソニーとパナソニックは昨年末、有機ELの重要性が薄れたと判断し、共同開発を終了した。
