投石、日系企業に被害=反中デモ暴徒化―ベトナム
中国が南シナ海で石油掘削を始めたことに反発が強まっているベトナムで13日、反中デモを行っていた南部ビンズオン省の工業団地の一部従業員が暴徒化し、中国系企業に投石などを行った。日系企業でも窓ガラスが割られるなどの被害が出ており、ホーチミンの日本商工会は会員企業に注意を呼び掛けている。
商工会によれば、ビンズオン省のベトナム・シンガポール工業団地(VSIP)などで、100~数百人規模の複数のデモ隊が入居企業の敷地内に乱入。企業の国籍を確認し、中国系の事務所や工場の窓を投石や棒でたたき割ったり、門を倒したりした。
VSIPには多くの日系企業が入居。当初は日系企業と分かると素通りされていたが、次第にデモ隊の行動が激化。日系企業のベトナム人従業員にもデモ参加を強要するなどした。商工会にはこれまで窓ガラスの損害のほか、従業員の早期退勤など5社から被害が報告された。
商工会では日系企業に対し、警備や従業員の安全確保を強化し、門に日本の国旗を掲げるようアドバイスしている。
ベトナムで反中国デモが暴徒化
南シナ海で中国とベトナムの当局の船が衝突するなど緊張が高まるなか、ベトナム南部で中国に抗議するデモに参加した市民の一部が暴徒化し、工業団地内の台湾企業100社余りと日系企業数社が、窓ガラスを割られるなどの被害を受けました。
ベトナム南部、ホーチミン近郊のビンズオン省にある工業団地で、13日から14日にかけて、南シナ海の領有権問題で対立する中国に抗議する、1万人余りの市民が参加した大規模なデモがありました。
ホーチミンにある日本総領事館などによりますと、このデモの参加者の一部が暴徒化して台湾企業100社余りと韓国や日系企業数社の工場の門を壊したり、窓ガラスを割ったりしたということです。
漢字の看板を掲げた工場などが無差別に狙われたとみられていますが、中国企業への被害については分かっていません。
これまでのところ日本人がけがをしたという情報はありませんが、台湾当局によりますと台湾企業の従業員1人が頭を棒で殴られ、けがをしたということです。
ホーチミンにあるJETRO=日本貿易振興機構によりますと、ビンズオン省の隣のドンナイ省の工業団地でも、反中国のデモが行われているということです。
地元のメディアによりますと、ベトナムの警察当局はデモの参加者およそ400人余りを一時的に拘束したということです。
一連のデモを受けて現地の日本人学校は、14日午後の授業を早く切り上げ、15日も一日、休校とする措置を取りました。
また、地元の日系企業は中国企業でないことを示すために日の丸を掲げるなどの対策を取っているということです。
南シナ海で中国とベトナムの当局が衝突して以降、ベトナムでは中国に対する反発が強まっています。
反中デモで日系企業5社に被害 ベトナム南部、日本人学校は臨時休校
南シナ海での中国とベトナムの艦船衝突をめぐり、同国南部ビンズオン省の工業団地で13日に発生した大規模な反中デモで、日系企業の工場のガラスが割られるなどの被害があったことが14日、分かった。在ホーチミン日本総領事館が明らかにした。日本人が負傷したとの情報はない。デモ拡大を受け、在ホーチミンの日本人学校は14日、安全確保のため15日を臨時休校とすることを決定、日本人社会にも影響が広がった。
デモは、南シナ海での中国の石油掘削作業に端を発した中国とベトナムの艦船衝突が発端。関係者によると100人前後の複数のグループが、工業団地を襲撃したという。ホーチミン日本商工会によると、会員企業約700社のうち、少なくとも5社で建物のガラスが割られたり、デモ隊が工場内に侵入するなどした。
地元メディアなどによると、デモには約1万9千人が参加、10以上の工場が放火された。中国、台湾やシンガポール系企業も被害に遭った。中国企業と勘違いされないよう、自国旗を掲げる企業もあった。
