都心震度5弱、早朝の大揺れに「また大地震か」「怖かった」

<地震>早朝の大揺れに「また大地震か」「怖かった」

ゴールデンウイーク中の首都圏を、強い揺れが襲った。東日本大震災以来、都心で初めて記録した震度5弱の地震。目覚めと同時に衝撃を感じた人も多く、早朝の街は一時、驚きと不安に包まれた。【堀智行、金秀蓮、山田奈緒】

 最大の震度5弱を観測した東京都千代田区。古書店街の神田神保町では、被害を心配して店に駆け付ける店主らの姿がみられた。建築工学の専門書などを扱う村山書店の社長、柳川正徳さん(50)は埼玉県越谷市の自宅で地震に跳び起きた。「また大地震が来たか」。東日本大震災の時は店内の約1万冊のうち3割ほどの本が棚から落ちた。不安になり、普段より30分早く店に駆け付けたが、5冊が落ちただけで大きな被害はなかった。「次は大きいのが来るかも。社員には客の避難方法などを徹底させたい」と気を引き締めていた。

 世田谷区の住宅地に住む主婦(73)は、「目が覚めたと思ったら大きく揺れた。慌てて家中のガラスやコップが割れていないか確認したけれど、何も被害がなくて良かった」と胸をなでおろした。「地震だ!」という母親の声に起こされたという同区内の女子中学生(13)は「揺れが大きくてびっくり。怖かった」と驚いていた。

 午前7時前のJR渋谷駅は、ジャージー姿で部活動に向かう高校生や、スーツケースを手に改札へ向かう人など、休日の朝の様子を取り戻していた。震度4に見舞われた川崎市宮前区の男子高校生(16)は、地震の影響による電車の遅れもあり、早めに家を出発。「地震で起きることなんてないのに、今日は驚いて目覚めた」と振り返り、足早に野球の試合場へ向かった。

 JR東京駅。軽井沢へサイクリングに出かける相模原市の会社員、井出和之さん(60)は8人グループで午前6時52分発の長野新幹線に乗る予定だったが、3人が発車時間に間に合わなかった。指定席乗車券は遅れた仲間が持っていたため、「乗る列車を遅らせて自由席で行きます」と話していた。

 地震によるけが人は17人。川崎市では室内で転倒した女性(66)が右足を骨折。千葉県市川市では落ちてきた額縁で男性(86)が左まぶたを切る軽傷を負った。

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