ノロ、加熱後のパンに付着か「宝福」パン工場「心からおわび」

ノロ、加熱後のパンに付着か パン工場「心からおわび」

 「心からおわびします」。浜松市の小学校児童のノロウイルス集団食中毒で、原因となった給食パンを製造した同市東区の菓子製造業「宝福(ほうふく)」の太田雅之社長(53)は17日夜、市内で記者会見を開き、謝罪した。「衛生管理に努めてきた。冬はウイルスの危険性があると指導はしていた」とも話したが、欠席者数1133人、小中学校、幼稚園の17校を閉鎖に追い込んだ代償はあまりにも大きい。

 工場内からノロウイルスが検出されたことについて、「食パンが原因だと思っている」と話し、加熱後のパンに工場内でウイルスが付着した可能性が高いとの考えを示した。

 同社によると、小学校などで嘔吐(おうと)・下痢被害が相次いだ前日の14日の給食に、同社で製造した食パン685本を計24校の小学校や中学校に配送したという。

 パン製造の加熱後の工程には作業員23人が携わっており、13日に食パンの製造を終えて箱詰めしていた。同社では約20~30品目のパンを製造しており、中区、東区、浜北区、天竜区などの幼稚園、小学校84校に納入しているという。

 ノロウィルスの感染源に質問が集中したが、太田社長は「人間からなのか、あるいは作業所からなのかはまだ断定はできていない」と述べ、「客観的な結果を待って誠意を持って対応していきたい」と話した。

 同社の衛生管理については、「冬はウイルスの危険性があると指導はしていたつもりだが、こうなったことは真摯(しんし)に受け止め、反省している」と述べた。

 また、11日に工場で働く男性作業員1人が「体調が悪い」と訴え、同社が12日から15日まで出勤停止を命じていたことも明らかに。この男性は検査の結果、ノロウイルスは陰性だったという。

 15日、16日に製造されたパンは自主回収する予定だが、回収する個数は明らかにしなかった。

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