泥棒年収1千万円!男を追い詰めた捜査員の執念

泥棒生活20年! 年収1千万円の男を追い詰めた捜査員の執念

 「ここに埋めました」-。10月下旬、川崎市多摩区の無職、城戸隆志容疑者(47)=住居侵入と窃盗の両容疑で逮捕=が指し示した場所を捜査員が掘ると、深さ約60センチの土中から、プラスチックケースに入った1350万円の札束が見つかった。窃盗捜査一筋で鳴らす神奈川県警捜査3課の熟練捜査員も思わず鳥肌が立った瞬間だった。

 ■造園業者の敷地に埋められた札束

 札束は8月末、同市宮前区の住宅で盗まれた現金約1570万円の一部で、城戸容疑者の自宅近くの造園業者の敷地内に埋められていた。

 城戸容疑者は取り調べに対し、「自分は泥棒で20年間暮らしてきた」と供述。県警によると、時効となった分も含めると、城戸容疑者は平成11年以降だけで少なくとも約1400件の窃盗に関与し、被害総額は現金や商品券など計約1億9700万円相当に上る可能性があるという。単純計算すると、年収は1千万円以上だ。

 県警はこのうち、時効にかかっていない316件について、7人の専従捜査員による裏付け捜査を始めたが、全容解明には半年以上かかる見込みだ。城戸容疑者は窃盗を繰り返しながら家族を養っており、盗んだ金品については「生活費や遊興費、マンションのローンなどに使った」などと話しているという。

妻には「夜にテニスの個人レッスン」

 県警によると、城戸容疑者は20代半ばでテニスのインストラクターを退職。その後は仕事に就かず、5年ごろから都内を中心に住宅へ忍び込んでの窃盗を始めた。11年に川崎市内へ引っ越してからは、同市西部や横浜市北部などで犯行を繰り返してきたとみられる。

 犯行の手口はほぼ一定している。狙うのは戸建て住宅ばかりで、深夜から未明にかけて現場まで自分のスクーターで向かい、窓をドライバーでこじ開けるなどして土足で侵入。1階だけを物色し、住民が寝ている2階には踏み込まない。

 セキュリティーサービスに加入していない家を狙うなど細心の注意を払っており、「慎重だからこそ、なかなか捕まらなかった」と捜査関係者は悔しがる。

 妻には無職であることを隠し、犯行に出かける際は「夜にテニスの個人レッスンをしている」などと取り繕っていたという。

 ■商品券の番号から追い詰める

 慎重で容易に尻尾をつかませない城戸容疑者を追い詰めたのは、窃盗捜査一筋の県警捜査3課の熟練捜査員2人の勘と執念だった。城戸容疑者が今年5月に横浜市青葉区の住宅から盗んだ商品券の番号を洗い出し、使用した可能性がある商店などをしらみつぶしに訪問。足で稼いだ聞き込みの結果、8月末に城戸容疑者の存在が浮上した。


なに?泥棒年収1千万円?日本はやっぱり大金持ちの家が多い!

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