世界初※1、35mmフルサイズイメージセンサー搭載ミラーレス一眼カメラ『α7』シリーズを発売
~世界最小最軽量※2 約407gのコンパクトなボディに新世代画像処理エンジンと高速・高精度AFを搭載~
2013年10月16日
2013年10月25日改訂
左から 『α7』(FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS 『SEL2870』装着)、『α7R』(Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA 『SEL55F18Z』装着)
ソニーは、レンズ交換式デジタル一眼カメラα™の新カテゴリーとなる、世界で初めて※135mmフルサイズイメージセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラ『α7』シリーズとして、『α7』と『α7R』の2機種を発売します。
両機ともに、一般的なフルサイズイメージセンサー搭載のレンズ交換式デジタル一眼カメラと比較して約1/2の軽量・コンパクトなボディに、新開発の画像処理エンジンを搭載することで、高速・高精度AF(オートフォーカス)と、さらなる高画質を実現しています。
また、35mmフルサイズ対応のマウントアダプター『LA-EA4』と『LA-EA3』を新たに用意することで、新開発の35mmフルサイズ対応α[Eマウント]レンズだけでなく、α[Aマウント]用レンズ群も選択でき、幅広い撮影用途を満たします。
ソニーは、これらの商品を通じて、ハイアマチュアのみならず幅広い写真愛好家に向けて、小型のフルサイズミラーレス一眼カメラという新たなカテゴリーを提案します。
『α7』シリーズの主な特長
- 世界初※1、35mmフルサイズイメージセンサーを搭載し、約407g(『α7R』の質量)のコンパクトなボディを実現したミラーレス一眼カメラ
- 従来比約3倍の高速処理性能を持つ新世代の画像処理エンジン BIONZ X™(ビオンズ エックス)を搭載
- 合焦時間を従来比最大約35%短縮(約1.6倍高速化)※3した高速かつ高精度なAF
型名 | 発売日 | 価格 |
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『α7』ボディ『ILCE-7』 | 11月15日 | オープン価格 |
『α7』ズームレンズキット『ILCE-7K』 (FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS) |
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『α7R』ボディ『ILCE-7R』 |
- ※1オートフォーカス機能を搭載したノンレフレックス型レンズ交換式デジタルカメラとして(2013年10月16日広報発表時点、ソニー調べ)。
- ※235mmフルサイズイメージセンサー搭載のレンズ交換式デジタル一眼カメラとして(2013年10月16日広報発表時点、ソニー調べ)。世界最小最軽量は『α7R』。『α7』のサイズは、『α7R』と同じ。
- ※3『NEX-7』との比較において。
フルサイズイメージセンサーの圧倒的な画質と表現力を、コンパクトなボディに凝縮 『α7』:フルサイズの楽しさを全ての人に
本機は、エントリーモデルや中級機種の一眼カメラ、コンパクトデジタルカメラからのステップアップとしても、フルサイズイメージセンサーならではの表現力をより身近に楽しむことができるカメラです。
有効約2430万画素の35mmフルサイズExmor®(エクスモア)CMOSイメージセンサーを手のひらサイズの世界最小※2ボディに搭載しつつ、先進的な機能を搭載しています。
『α7R』:圧倒的解像力を世界最小最軽量※2ボディに凝縮
『α7』の上位機種となる本機は、プロフェッショナルおよびハイアマチュア向けに最高の解像感を追求し、有効約3640万画素のフルサイズExmor CMOSイメージセンサーを搭載しました。本機は、光学ローパスフィルターレス仕様とすることで、レンズが捉えた光を直接イメージセンサーに結像でき、さらにα史上最高解像度のイメージセンサーと組み合わせることで、細かな自然物などを優れた解像感で再現します。本機は、フルサイズイメージセンサー搭載のレンズ交換式デジタル一眼カメラとして世界最小最軽量※2の本体質量約407gを実現しています。
新世代画像処理エンジンBIONZ Xの高速処理による、高画質と優れた質感描写
『α7』シリーズは、従来比約3倍の高速処理性能を実現する新世代の画像処理エンジン BIONZ Xを搭載しています。この高速処理に加え、ソニーがこれまでカメラ開発によって培ってきた技術やノウハウを『α7』シリーズに凝縮し、高画質や優れた質感描写を実現しています。具体的には、忠実で自然な描写を実現する「ディテールリプロダクション技術」で細部までの質感描写力を大幅に向上させました。また、近距離から遠距離までピントを合わせるパンフォーカスのような深い被写界深度での撮影時に起こる回折現象を、絞り値に応じた最適なフィルター処理で点像を復元し、解像感を高める「回折低減処理」など、最新の画像処理技術を結集して、優れた質感描写を実現しています。
- ※回折現象:光の回り込みによって、本来「点」であるべき被写体がぼけたりにじんで見える現象のことを指します。この現象は小絞りぼけとも呼ばれ、絞りを絞る(深度を深く取る)ほど、また画素サイズが小さい(多画素)ほど症状が顕著になります。
進化した、高速かつ高精度なAF
『α7』、『α7R』両機には、合焦精度の高いコントラスト検出方式AFに、フォーカシングのためのレンズ駆動を最適にコントロールする空間被写体検出アルゴリズムを新たに採用した、新開発の「ファストインテリジェントAF」を搭載しました。BIONZ Xの高速処理と合わせることで、高速かつ高精度なAFが可能となり、合焦時間を従来比最大約35%短縮(約1.6倍高速化)※3しました。
さらに『α7』には、「ファストインテリジェントAF」に加えて、イメージセンサーの撮像面に配置された多点・高密度の117点像面位相差AFセンサーを組み合わせることで、動体追従性にも優れた高速かつ精密なAFを実現する、進化した「ファストハイブリッドAF」を搭載しています。
また、人物撮影時に瞳を高精度に検出して瞳に優先的にフォーカスする「瞳AF」機能を新たに搭載するとともに、被写体の大きさに応じて追尾枠のサイズを変えることで被写体を高精度に捉える「ロックオンAF」も搭載しました。
『α7』シリーズのその他の特長 デザインと高い操作性
- 『α7』と『α7R』は、道具としての本質の追求と凝縮感のあるデザインをテーマに、操作性と信頼性を高める本体設計をしました。
- 撮影者との接点となるファインダーには高コントラスト・高解像度のXGA OLED Tru-Finder™(トゥルーファインダー)を搭載しました。従来比で、コントラスト比が約3倍、輝度が約30%向上し、視認性がさらに高まりました。有機ELの特徴を活かし、自然な画質を実現します。また、ファインダー上にカメラの設定値を映し出せるため、撮影前に確認できます。
- ファインダーを覗きながら直感的に、瞬時に設定を変更することができる前後ダイヤル、コントロールホイール、露出補正ダイヤルを搭載し、計9つのボタンに46の機能から好みの機能を割り当てることができるボタンカスタマイズ機能も搭載しています。
- ボディには高剛性マグネシウム合金を採用※4し、高い堅牢性と軽量化を実現。さらに、α[Aマウント]の最上位機種『α99』と同等の防塵・防滴に配慮した設計により、タフな使用にも十分耐えられる信頼性を実現しました。
AVC HD Full HD 60p/24p 動画撮影に対応
- フルサイズイメージセンサーの高画質を活かした動画撮影にもソニーのこだわりの機能を活用できます。
- 『α7』と『α7R』は、AVC HD Ver.2.0に準拠したFull HD60p/24pの動画記録に対応。HDMI同時出力が可能なため、外部モニターでの映像確認や外部機器での記録を行えます。また、ソニーならではの“音”へのこだわりとして、マルチインターフェースシューに対応したXLRアダプターキット「XLR-K1M」を用いることで、XLR端子機器からの音声の入力が可能となるほか、音声レベル表示・録音レベルコントロール機能やヘッドホン端子も搭載しており、音声を確認しながらの高品質な収録音のモニターが可能です。
モバイル機器との連携やPlayMemories Camera Apps™にも対応。新アプリ追加。
- Wi-Fi機能およびNFC機能を搭載し、『α7』シリーズをワンタッチで簡単にスマートフォンやタブレットとWi-Fi接続することができます。
- 『α7』シリーズは、好みに応じてさまざまな機能を追加できるアプリケーションダウンロードサービスPlayMemories Camera Appsに対応しており、カメラを使う楽しみが広がります。
-
今回、PlayMemories Camera Appsに、従来は専門の知識とノウハウを必要とした多重露光撮影を、テーマを選ぶだけで撮影できる「多重露光」を追加します。また、「スマートリモコン」※5は、シャッタースピードなどの撮影設定やピント確認が可能な拡大表示などに加えて、今回新たにズーム操作およびフラッシュの設定が可能となりました。
詳しくは、PlayMemories Camera Appsのサイトをご覧ください。
名称:「多重露光」
発売日:2013年12月
価格: 500円(税込)
名称:「スマートリモコンVer.2.10」
発売日:2013年12月
価格:無料- ※「スマートリモコンVer.2.10」は、最新のPlayMemories Mobileをスマートフォンにインストールすることで利用できます。
- ※4『α7R』はトップ・フロントカバーと内部構造体に、『α7』はトップカバーと内部構造体にマグネシウム合金を使用。
- ※5『α7』シリーズは、カメラに最新の「スマートリモコン」をインストールすることで、API「Camera Remote API beta」に対応します。
詳しくはCamera Remote Apps Developer Programのサイトをご覧ください。
主なアクセサリー
『α7』と『α7R』のアクセサリーを同時発売します。
縦位置グリップ『VG-C1EM』
縦位置での撮影時にも安定したホールド感と操作を可能にする、『α7』シリーズ向けの縦位置グリップです。別売りのリチャージャブルバッテリーパック『NP-FW50』を2本装着できるため、より長時間の撮影が可能です。また、さまざまな状況における撮影でも信頼性の高い防塵防滴に配慮した設計を施しています。
発売日:11月15日
メーカー希望小売価格:31,500円(税抜:30,000円)
ソフトキャリングケース『LCS-ELCA』
高級感のある『α7』シリーズ専用の本革製ボディケースとレンズジャケットのセットです。レンズを装着したまま収納でき、ボディケースだけでも使用することができます。
発売日:11月15日
メーカー希望小売価格:14,700円(税抜:14,000円)
バッテリーチャージャー『BC-TRW』
旅行などに便利な小型のWバッテリー用のバッテリーチャージャーです。短時間での充電が可能で、充電状況をLEDインジケーターでお知らせします。
発売日:11月15日
メーカー希望小売価格:6,615円(税抜:6,300円)
モニター保護セミハードシート『PCK-LM16』
液晶をキズや汚れから守る保護性に優れたセミハードタイプの保護シートです。指紋が付きにくく、汚れが拭き取りやすい防指紋コーティングを施しています。
発売日:11月15日
メーカー希望小売価格:1,575円(税抜:1,500円)
オフカメラシュー『FA-CS1M』
マルチケーブル『FA-MC1AM』と組み合わせて、フラッシュ『HVL-F60M』、『HVL-F43M』をカメラから離した状態でも同期させて撮影することができるようにするオフカメラシューです。また、『FA-CS1M』をカメラに装着して、フラッシュ『HVL-F43M』、『HVL-F20M』を取り付けることで、アクセサリーターミナルとしても使用可能です。
発売日:12月13日
メーカー希望小売価格:3,675円(税抜:3,500円)
<先行展示のご案内>
本製品のお客さま向け先行展示を、10月17日(木)より、銀座・ソニーショールーム、ソニーストア 大阪、ソニーストア 名古屋にて行います。また、「New α始動」特別体験会を10月19日(土)より全国5都市で順次開催予定です。写真家の方々のトークショーも実施予定です。
詳しくは専用サイトをご覧ください。
主な仕様
型名 | 『α7』 | 『α7R』 | |
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使用レンズ | ソニーEマウントレンズ | ||
撮像部 | 撮像素子 | 35mmフルサイズ(35.8mm×23.9mm) Exmor CMOSイメージセンサー |
35mmフルサイズ(35.9×24.0mm) Exmor CMOSイメージセンサー |
カメラ画素数 | 有効画素数 約2430万画素 | 有効画素数 約3640万画素 | |
記録フォーマット(静止画) | 画像ファイル形式 | JPEG(DCF Ver.2.0、Exif Ver.2.3、MPF Baseline)準拠、 RAW(ソニーARW 2.3フォーマット) |
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記録フォーマット(動画) | ファイル記録形式 | AVCHD規格 Ver.2.0準拠/MP4 | |
記録媒体 | メモリースティック PRO デュオ、メモリースティック PRO-HG デュオ、メモリースティック XC-HG デュオ、SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード(UHS-I対応) | ||
フォーカス | 検出方式 | ファストハイブリッドAF (位相差検出方式/コントラスト検出方式) |
ファストインテリジェントAF (コントラスト検出方式) |
測距点数 | 35mmフルサイズ時:117点(位相差検出方式)/25点(コントラスト検出方式) | 25点(コントラスト検出方式) | |
露出制御 | 測光方式 | 1200分割ライブビュー分割測光 | |
ISO感度(推奨露光指数) | 静止画撮影時:ISO100-25600(拡張ISO50)、AUTO(ISO100-6400) 動画撮影時:ISO200-25600相当、AUTO(ISO200-6400相当) |
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ファインダー | ファインダータイプ | 1.3cm(0.5型)電子ビューファインダー(XGA OLED) | |
総ドット数 | 2,359,296ドット | ||
視野率 | 100% | ||
倍率 | 約0.71倍(50mmレンズ、無限遠、視度-1mディオプター時) | ||
液晶モニター | 形式 | 3.0型ワイドTFT駆動 | |
総ドット数 | 921600ドット | ||
角度調整機能 | カメラ背面に対して上約90°、下約45° | ||
Wi-Fi | スマートフォン転送 | ● | |
PC転送 | ● | ||
TV鑑賞 | ● | ||
NFC | NFCフォーラムType 3 Tagに準拠、ワンタッチリモート、ワンタッチシェアリング | ||
PlayMemories Camera Apps | ● | ||
音声 | 内蔵マイク | ステレオ | |
スピーカー | モノラル | ||
ヘッドホンジャック | ● | ||
サイズ | 外形・寸法 (幅×高さ×奥行、CIPA準拠 ) |
約126.9×94.4×48.2mm | |
質量 | 約416g(本体のみ) 約474g(バッテリーとメモリースティックPROデュオを含む) |
約407g(本体のみ) 約465g(バッテリーとメモリースティックPROデュオを含む) |
- ※α、BIONZ X、Exmor、PlayMemories Camera Apps、PlayMemories Mobile、メモリースティック、メモリースティック PRO デュオ、メモリースティック PRO-HG デュオ、メモリースティック XC-HG デュオは、ソニー株式会社の商標です。
- ※AVCHDおよびAVCHDロゴは、パナソニック株式会社とソニー株式会社の商標です。
- ※SDメモリーカードは、パナソニック株式会社、米国サンディスク社、株式会社東芝の商標です。
- ※その他記載されている会社および商品名は、各社の商標または登録商標です。
市場推定価格
- 『α7』ボディのみ 150,000円前後
- 『α7』(レンズキット) 180,000円前後
- 『α7R』ボディのみ 220,000円前後
- ※「市場推定価格」は、発売前の製品について、市場での販売価格を当社が推定したものです。
なお、製品の実際の販売価格は、各販売店により決定されます。