中国202階超高層ビル建設ラッシュ、地方指導者の実績作りか 耐震性は?

中国で超高層ビル建設ラッシュ 地方指導者の実績作りか 耐震性は?

中国中南部の湖南省長沙市で、世界一高いビルを建設する計画が浮上し、国内外で話題を集めている。中国で地方都市を中心に、超高層ビルの建設ラッシュが続いており、背景には、観光客誘致と地方指導者の実績作りなどの目的があると指摘される。しかし、その必要性と耐震構造について、疑問視する声も少なくない。

 長沙で建設が計画されている超高層ビルの名前は、天空城市。完成すれば、地上202階(地下6階)、高さ838メートルで、現在世界で最も高いアラブ首長国連邦ドバイの「ブルジュ・ハリファ」より10メートル高くなる予定だ。建物のなかには農場、映画館、学校、病院などの施設があり、マンション部分の入居可能世帯は4450世帯だという。

 いったん7月20日に盛大な着工式が行われたが、「土地が余っている内陸部でこれほど高いビルが必要か」「7カ月の工期(基礎建設は含まず)は短すぎないか」「耐震構造に問題はないのか」といった疑問の声がメディアに殺到した。結局、着工してからわずか4日で、地元当局は許認可の手続きが不十分だったとして工事の中断を命じた。

プロジェクトの開発を担当している湖南省の遠大グループは、メディアの疑問点に対し書面で反論したうえで、今年末までに工事再開を目指すと発表した。

 中国各地では最近、ビルの高さを激しく競い合っている。建設中の武漢の緑地センターも、上海のセンター大厦も計画段階では、中国で一番高い建物だったが、後にライバルに抜かれた。建設業界に詳しい中国人記者によれば、現在、天空城市より高い800メートル台後半のビルの建設を検討している地方都市もあるという。ちなみに日本で最も高いビルは、2014年春に全面開業予定の大阪市の「あべのハルカス」(高さ300メートル)だ。

 中国の都市計画を専門とするシンクタンクの調査によれば、中国国内で建設中、または建設を計画している超高層ビル(高さ152メートル以上)のうち、80%は内陸部にあるという。

 超高層ビルの建設によって雇用促進と経済成長率アップが期待できるほか、より多くの観光客を引きつけることで経済発展にもつなげたいとの思惑がある。実績をなかなか作れない内陸地域の指導者にとっては、超高層ビルは次の昇進に向けた、目に見える成果を期待できるものでもある。


なに!超高層ビルの耐震性?耐震性はもちろん、最高の「一級」、震度1」だろう?

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