ニセテロ情報にウォール街大混乱 「シリア電子軍」が犯行声明
AP通信の短文投稿サイト、ツイッターから23日、「ホワイトハウスで2回の爆発があり、オバマ(大統領)が負傷した」との偽のテロ情報が流れ、株価が一時急落するなど米国の株式市場が混乱した。
シリア電子軍(SEA)を名乗る組織が犯行声明を出した。この組織の実態は不明。株価操作やネット経由で社会不安を狙うサイバー・テロなどの疑いがあるため、米連邦捜査局(FBI)と米証券取引委員会(SEC)が調査を開始した。
「特ダネ」と称する偽情報がAPのツイッターで流れたのは23日午後1時過ぎ。APのツイッターは190万人のフォロワー(登録閲覧者)がいて大きな影響力があり、1万4700ドル前後で推移していたダウ工業株30種平均は1%相当の140ドル安い水準まで売り込まれる場面があった。
APが情報を否定して株価は反転したが、4-5分ほど市場が混乱。ウォール街はアルゴリズムと呼ばれるコンピューターによる自動売買が主流で、ゼネラル・エレクトリックなど多くの株式が一斉に急落した。
事件の直後に、SEAがツイッター経由で「おっと、APがSEAに乗っ取られた」と犯行声明を発表し、AP記者が利用するツイッターのパスワードを盗んだことを示唆した。SEAは主に欧米メディアを対象にしたハッキング行為を昨年から活発化しており、FBIなどはSEAの関与を含め、事実関係の解明を急いでいる。
